カリスマ

2017.10.12 Thursday

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    カリスマって言葉を、たまに耳にします。テレビなんか観ていると、あの人はその範疇に入るかな、ってな御仁が時々いますね。

     

    既存の壁をぶち破って新たな組織を構築する、或いは再構築することができるのはカリスマ(的な人を含む)が多い。そして皮肉なことに、彼(彼女)らが、いずれ組織を崩壊に導くのも確か。良しにつけ悪しきにつけ、周りの人をグイグイ引っ張って行くことができること、これは組織におけるリーダーの必須要件です。組織というものは誰かが牽引しないと、烏合の衆になってしまいます。大勢集まってカアカア啼いてるだけ。何の生産性もない。それじゃカラスに失礼か(笑)。

    そう言う意味において、カリスマは組織にとって必要な存在なのです。必要悪って言った方が正しいかも知れない。ただここに、一つの盲点があります。カリスマ、或いはカリスマ的な人が走り出すと、もう誰にもこれを止めることができない。そのエネルギーに、周りがついていけないのはまだいい方で、もしそこに「粛清」などという、おどろおどろしいものがあると、周りの人は意見具申(諫言)などしません。余程奇特な人か正義感のある人、或いは心底組織の将来を考えている人でないと、自分を犠牲にして火中の栗を拾うことはない。誰だって自分がかわいいのです。解雇されて、妻(夫)や子を路頭に迷わすようなことはできませんからね。

     

    以下は私の持論です。

    組織にカリスマが発生・登場した時点で、その組織は下り坂に向かっている、或いは下落する潜在的な要因を抱えたと見てほぼ間違いない。カリスマは、既存の組織に自然発生的に登場することもあるし、組織の創設者である場合もあります。前者の場合には、そのような人物を登用し続けた、上司や人事にも責任がある。後者の場合は、その人の能力や性格だから、ま仕方ないかな。

    カリスマの志やよしですが、「奢れるもの久しからず」は平家物語に描かれているとおり。では能力が高く、勢いのあるリーダーが具備すべき要件とは何か?具備って言うと何か物のように聞こえますが、そうではありません。それは、体を張って或いは命懸けで親分にものが言えるスタッフが存在すること。或いは、奥さんとかご主人とか、とにかく身近にいる人たち。「あんた、最近ちょっと調子に乗りすぎじゃない?そんなこと続けてたら、そのうち足をすくわれるわよ!」って言ってくれる配偶者がいると、本人も組織も助けられる。そんなパートナーは金の草鞋を履いてでも探せ、ですね。ところが、大概のスタッフ(取り巻き)や相方は、むしろその逆で、上司のカリスマ路線に乗っかって、おこぼれにあずかりたいとか、私にもいい思いをさせてよ、みたいなことになる。親方がファーストクラスなら、俺たちは少なくとビジネスクラスってな発想になりがち。人間ってのは弱いもんだ。

     

    要するに、どんなに優秀(と言われる人)であっても、一人の力なんて、品が無い言い方だけど、鼻くそ程度ってことだよ。人間社会で生きている限りは、周りに助けられてなんぼです。そこが分からんといかんよね。分からんから、天狗になってるんだけど。従って、リーダーや組織を伸ばすか否か、生かすも殺すも、意見をしてくれる有能なスタッフをどれだけ抱えているかにかかっている。この有能ってのは、偏差値じゃないですよ。今だに偏差値のトラウマから離れられない、情けない私です(笑)。そしてカリスマ(リーダー)には、そういう大切な部下を包み込む腹が必要だね。これを排除しようなどと画策するのは、そもそもリーダーとしての資質を欠いている。だけど人間ってのは弱いもんで、大概は有能な部下を妬む。部下が有能であればあるほど、ジェラシーを感じて遠ざけようとしますな。

     

    カリスマとは全く関係ないのですが、昔、我々の仲間内でこんなことが、まことしやかに言われてました。組織にとって最も有益なのは、頭が良くてやる気がある人。次にましなのは、頭はいいけどやる気のない人。方向付けさえすれば、そして本人がやる気を出せば結構いい仕事をする。潜在的能力ありってことだな。そんで、どうでもいいのは頭が悪くてやる気がない人。最後に、組織にとって害になるのは、頭は悪いけどやる気のある人。ベクトルの方向が違うってことでしょう。どう思います?この見方。必ずしも正解とは言えないけど、全く当たってないとも言えない。組織をグチャグチャにされるよりかは、むしろ何もせんでくれってことですかな。でも、そこ(グチャグチャにして)から何かが生まれる可能性もある。だから、一概に十把一絡げでは評価できない。

    因みに、この「頭がいい・悪い」は、勿論、偏差値のことではありませんよ。

     

    今回も、分かったような分からんような、妙な話になってしまった。ここ数週間の政局騒動から、こんなことを感じた次第。

    カリスマはさておき、今、日本は岐路に立たされている。この国にとっていったい何が、喫緊かつ最重要の課題なのか?

    少なくとも、子や孫やそして曾孫の世代に、我々のツケを残してはいけない。

     

    http;//www.umihiro.jp

     

     

    博海堂

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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