救急救命

2018.03.15 Thursday

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    先日、地元の消防署が主催する救命講習を受講しました。現役の時には勿論仕事柄、また青少年時代に長年やった水泳選手としても救命は必須の要件でしたが、きちんとした講習を受けたことはありませんでした。実は現在、防災士の資格を取ろうと思っており、調べたところ資格要件に「救急救命講習の修了」があったため、謂わば必要に迫られて受講したというのが本音です。

    と動機は不純(?)なのですが、受講して良かったと思います。中学生以上で普通の身体能力ある人は、誰でも受け入れているとのことでした。ということで10人程度が参加していたのですが、私のような年配の者から20代と思しき人までが集まり、男性・女性もほぼ半々の構成でした。一人でも多くの市民が受講すれば、災害時のみならずいろんな場で活用できると思います。これを受講しているのと・していないのでは、いざというときに大きな差がでると思う。例えば、前を歩いている人が心筋梗塞などで倒れたような場合、近くにいる人が迅速かつ適切な措置を講ずれば助かるかもしれない。

     

    みっちり三時間の講習で、私の印象深かったことを記録しておきます。なお、救急救命のやり方は年々進化しており、一回受けて終わりということではなく、何年か後には再度受講するよう講師(消防士)は勧めておりました。受講者の中で三回目という方は、(受講内容が)前回と大きく違っていると言ってました。

    まずは、対象者(傷病者)が今どういう状態にあるのかを知ること。上向きに寝かせた患者を、どの方向から見れば現在の状況を判別できるのか?その人が呼吸をしているか否かを見分けるには、頭の方から胸と腹を見る。やってみましたが、鼻や口をみても分からないですね。患者さんの頭側に座って、胸部・腹部を見ると一目瞭然でした。息をしていると、猫が寝ているような状況ですね。即ち、腹部・胸部が上がったり下がったり。

     

    次に驚いたのは、昔は救命というと人工呼吸(所謂マウスツーマウス)が主流だったと記憶しているのですが、現在は胸骨圧迫(心臓を手で押してポンプの役割をする)が中心になってました。講師はこのやり方を簡単に、「水(血液)30+空気(酸素)2」と表現してました。30回血液を押し出して(胸骨圧迫)2回空気を入れる(人工呼吸)ということです。ちょっと難しく表現すると、「酸素を血液に乗せる」と言うのだそうです。考えてみれば、心臓が動かなければ呼吸もできないわけで、心臓重視にやるのは当たり前のことですよね。これを救急車が来るまで継続してやる。手押しポンプの回数は人間の脈拍に合わせるので、1分間に100〜120回が標準。従って、概算すれば「30プラス2」を5分間に4セットやることになる。

    救急車を呼んでから到着するまでの、所要時間(平均値)は概ね8〜9分だとのこと。勿論、その時の交通事情や消防署の位置などによっては、更に時間を要することがあるはず。従って、救急車が到着するまでに救命措置(30+2)を10セット程度は施す必要があります。結構、体力が要りますよこれ。しかし、この措置によって命を拾う人・助かる人がいる。

     

    現在は街中で見かけるようになった、AEDの取り扱いも訓練しました。私がAEDを街中で認識したのは数年前のことですので、初めての貴重な経験でした。本当に恥ずかしい限りですが、どの時点で(いつ)AEDを発動する(使う)のか知りませんでした。テレビのドラマなんかでは、ピィ・ピィ・ピーって心臓が止まってから、医者が患者の胸にAEDを置いてドンって印象だったのですが、全く違ってました。心臓が止まる(心停)前、およそ4分間ほど心室細動(しんしつさいどう)というのがあるらしい。講師の説明によると、通常心臓は一ヶ所からポンプの指令が出ているのですが、細動というのは、例えばこれが何か所からも指令が出ているような状態で、心臓が細かく震えること。医学的な知識がないので、上手く説明できません。

    これが約4分間。この間にAEDを使うとのこと。完全に心肺停止状態になってからAEDをかけても、意味がないそうです。素人にはそこの見極めが難しいですよね。では、何故これほど多くの場所にAEDが置かれているかというと、この装置が大変よくできている。患者の胸に電極パッド(湿布のようなもの)を貼ると、自動的に心臓の状況を読み取って(計算して)、「使え(やれ)・使うな(やるな)」を指示してくれる。とてもよくできてます。ただ、素人が一秒を争う判断をするわけで、上の救命措置との関係・連携が難しいと思う。どうしても教育と訓練が必要だ、と痛感した次第です。

     

    というようなことで、本当に勉強になりました。受講者の中には「会社の指示によって来た」という方も何人かおりましたが、人を大切にする素晴らしい会社ですね。既に実施している学校もあると思いますが、全国の中学校や高校で講習を義務化しても良いのではないか、するべきではないかと思う。その学校に行った人は、みんな救命講習の修了書を持っている、救急救命ができるって素晴らしいですよね。最近の自動車教習所では、最初にやるようです。各家庭にAEDがあっていいと思う。消火器もそうですが、咄嗟に使うものは実際に体験してないと手が出ないですよ。

     

    講習のやり方で素晴らしいと思ったのは、椅子に座って説明を聞く所謂座学は殆どなく、3時間みっちり実習・体験に費やしたこと。3〜4人にグループ分けされた講習員が、交代ごうたい患者になったり措置者になったり。

    講師の救急救命士(消防士)さん、有り難うございました!そして彼(彼女)達の過激な日頃の勤務に感謝しつつ、何か心温かく家路につきました。

     

    【高嶋博視のオフィシャル・ブログ】

    http;//www.umihiro.jp

     

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