新世界

2018.08.11 Saturday

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    アッツ〜と汗をふきふき歩きながら、ふと思いました。暑いけど今年ももう半分以上終わったんだ。ってことは来年は67(歳)。40代・50代の頃には想像もしなかった歳です。そろそろ急がんと・・・。あ〜嫌だやだ(笑)。

     

    さて「新世界」と言っても、道頓堀や通天閣で遊んできたということではありません。私にとって、新たな世界だったというお話です。或る地方放送局のラジオ(FM)に出演する機会を頂きました。地元讃岐で行った講演を聴いて下さった中に、たまたま徳島で番組を持っておられる方があり、講演後に声をかけて下さったものです。私などに一時間も電波を割り当ててくれるという。しかもこの番組は、サイマル放送ということで世界に配信されるとのこと。有り難いことです。

     

    事前の調整は、ごくごく簡単なものでした。脚本などは全くなしで、現在私がやっていることや思い出に残る曲など5項目ほど簡単な質問があり、A4判一枚程度に記した箇条書きのメモをメールで送っただけです。「事前に何か準備するものがありますか」と訊いたのですが、「何もありません。名刺だけお持ちください」とのこと。

    当日は収録の30分前に入局せよとのご下命があり、実家から東に向けてかつての名車(今はポンコツ)を走らせました。私の郷里は高松から東(東讃)に位置し、高速道路を使えば徳島には1時間ほどで行けます。番組のタイトルは『おとなの上質』と聞いており、何やら興味をそそられますが、どのような展開になるのか全く要領を得ないまま、まっいいやと5分前に入局。いい加減な性格ですが、海軍は時間にはうるさい。5分前厳守。

    なお、私の帰郷に合わせて日程調整したので、LIVEの配信ではなく事前の収録になりました。

     

    お会いしたパーソナリティ(この言葉は長いので、正しいのかどうか分かりませんが、以後MCと言います)は、才色兼備でとても存在感のある方でした。彼女は事前にWikipedia とHPで小生のことを調べており、頭の中には1時間番組の構成・脚本ができている、とお見受けしました。ただ一点とても注意深く、拙著三冊の「タイトル(題)にカナを付して欲しい」と言う。「これだけは絶対に間違ってはいけない」とのお心遣いでしょうか。有り難く思うと同時に、プロの仕事だと感心しました。ポイントを押さえて、簡単なことにも手を抜かない。

     

    収録ブースに入り対談が順調にスタートすると、MCさんは私の現在の状況、即ち農園経営(ただ実家で草刈りをしているだけなのですが)に食らいついてきました(表現が悪くて申し訳ない)。過日の講演は大震災と防災だったので恐らくはそこから来るだろう、或いは私の出自である海上自衛隊から攻めてくるだろうと踏んでいたのですが。10分程度はその話(農業)だったかな。意外な展開になった。

     

    その後は順調に歩を進めていきますが、内容については端折ります。

    ラジオ(TVも同じでしょうが)は1秒の戦いですね。MCさんは常にストップ・ウオッチを確認しながら、横で機械を操作するADさんに目配せをし、或いは手で合図をしながらカッチリ時間を詰めていく。予定した一時間がアッと言うまに過ぎ、私が心に残る曲として挙げた『地上の星』(中島みゆき)をエンディングに持ってきて、ビシッと締めた。曲の音量(上げ下げ)もADに手で指示するんですね。阿吽の呼吸です、素晴らしい。

    収録を終えた時の正直な感想は、「丸裸にされてしもうた」でした。はっきり言えば、喋り過ぎた。その旨を、勿論誉め言葉として口にしますと「人聞きの悪いこと言わないで下さいよ(笑)」と。本当に一時間があっという間に過ぎました。プロに言うのもおこがましいのですが、話の引き出し方がとても上手い。

     

    事後研究会での話題を何件か、かいつまんで。

    番組のタイトル『おとなの上質』が意味するところは、ゲストに「人生を語って欲しい」又は「人生を語らせる」のだと言う。お金持ちだとか貧乏だとか、出世したかしなかったかなんかは関係なく。ゲストに自分の生きざまを語ってもらうのが趣旨。従って迎えるゲストの多くは、どうしても40(歳)以上になりますとのこと。年齢だけは十二分に資格がある(笑)。でも、そこのところを早く言わんかい。今思えば、(ゲストに)肝のところを事前に知らせないのは、彼女の戦術だったような気がする。

     

    腕時計を持たない私は全く気付かなかったのですが、予定した時間(1時間)を15分ほどオーバーしたとのこと。そういえば収録の終わりの方でしたか、コマーシャルの合間などで何回かMC・ADの間でやり取りがありました。ヘッドホーンをしているのでお二人が何を議論しているのか聞き取れなかったのですが、想像するにAD「もう時間がありません。切りましょう」、MC「いや続行!」みたいな感じだったのかな。

    これ即ち、収録したうちのどこか15分をカットしなければならない。まさか時間を延長して配信することはあるまい。私は「冒頭の農業のところを切って欲しい。退役後のことだし、未だ確たる展望が見えているわけでもないので」と要望しました。すると彼女は「いいえ、あの部分をカットするつもりは全くありません」とキッパリ。その理由は「放送を聴いてくれる殆どの人は、最初の紹介で眦茲気鵑専門用語を駆使して堅い話をすると思っています。従って、冒頭で貴方のそうじゃない一面を知ってもらうことは、とても重要なことなのです。そうすると、後で堅い話が出てきても皆さんが聴いてくれる。元自(海上自衛官)が現在、郷里でサルやイノシシと戦っているなんてとても面白い。またサルとかイノシシとかパパイヤって単語は、聴く人の耳に残るんですよ」。

    なるほど〜そんなものなのか。

     

    「本番に入る前に30分話をすると、その日の番組がどのような展開になるのか想像できる」とおっしゃる。「例えば、事前の打ち合わせで、とてもよく喋る人。或いは、本番ではこれを訊いて欲しい、あれも質問して下さいと言う人。こういう人の中には、マイクの前に座ると貝になる人がいます。緊張して言葉が出なくなるんです。私たち(ラジオ)の世界では、3秒沈黙があると罰金(ペナルティ)なんですよ」。言われてみれば、確かにそうですね。私もラジオはよく聴きますが、何秒か声も音楽もなく静寂が続くと、あれどうしたの?切れたのかな?と思うでしょう。「ゲストから、思うように話を聞き出せなかった時には無力感が残ります」と彼女は言う。私の場合は時間を超過したくらいだから、そこのところはクリアーしたのかな。

     

    予定した時間をオーバーした原因の一端は、私にもあります。

    彼女が気を遣って拙著を丁寧に紹介して下さり、それぞれの本についてコメントを求められました。文字通り「待ってました」と私の説明は冗長になる。実は彼女の表情からそのこと(説明が長いな〜!)を読み取ったのですが、呼び水を入れられて動き出したポンプは止まらない。彼女曰く「本(拙著)のところは遮ることができませんでした。目の輝きが違ってましたから」。言い訳がましいのですが、それ(話が長くなること)は仕方がない。上梓の動機や経緯、そして何万字のエキスを数分で説明しようとすると、目も座ろうもんです。どなたも同じだと思いますが、他人から見れば大したことのない作品でも、作者には深い思い入れがあり謂わば自分の分身であり子供なのです。可愛いにきまっとります。ということで、時間超過に貢献してしまいました。ゴメンナサイ

    多分、ここがカットされるのでしょう(笑)。

     

    とまぁこんな感じで、とても良い経験をさせて頂きました。評判が良ければ、また呼んでください。

     

    【眦菁郢襪離フィシャル・サイト】

    http;//www.umihiro.jp

     

    博海堂

     

    追伸:聴いて欲しいと言ってる訳ではないのですが・・・念のため。

    放送は8月23日(木)2100〜2159 配信はFMびざん(B-FM791)

    パーソナリティは徳島在住(東京出身)の田岡批呂子さん

    ラジオで直に聴けるのは徳島県内だけです。スマホで聴く場合には、まず無料アプリのLR(Listen Radio)をダウンロードして、ここから「FMびざん」に入る。勿論、PCでも聴けます。

    やっぱ「聴け」言うとるやないかい(笑)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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