大地に還る

2018.08.16 Thursday

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    大層なタイトルで申し訳ありません。

     

    二年前の9月に「出会い」と題するブログ(2016.09.22)を描きました。パパイヤとの出会いです。実は、昨年から郷里でパパイヤを栽培しています。パパイヤには果物と野菜の二種類があり、私が手掛けているのは青パパイヤ(野菜)です。

    昨年は60本ほど植え付けました。ですが素人の悲しさ、水の管理を間違って思うような成果を得ることはできませんでした。って言うよりも、台風でほぼ全滅状態でした。理由は実に簡単です。(元)水田に植え付けたのですが、排水溝を設置していなかった。ただそれだけです。実は一昨年試験的に二本植えたのですが、これが大した努力もしなかったにも拘わらず、それなりの結果を得たので甘く見たということがあります。しかしこれは、岸の上にある、即ち水はけのよい畑に植えたものです。水田と畑の違いを認識していなかったということです。

    稲作のための田んぼは、腐葉土は地面から30センチ程度で、その下は岩盤のように固まった赤土です。水を保つために敢えて固めている。トラクターでも、この赤土には歯が立ちません。地元の農家さんはこれを「はがね」と呼んでます。畑では大雨が降ってもスッと下に浸み込むのですが、田んぼはこの「はがね(底)」があるので、排水溝を作ってやらないと池のような状態になります。稲(水稲)は、そうしないと栽培できないと言うことですね。

    昨年台風が来た時、私はたまたま実家にいました。台風一過、それはいつもカンカン照りのナツ〜です。慌てて排水溝を作ろうとしたのですが、ずぼずぼ状態でどうにもならない。私の子供たちは、二日ほど熱湯の風呂に入ったままの状態に置かれた。すると、青々としていた葉っぱが見るみるうちに萎え、そして死んでいきました。全滅でした。可愛そうなことをしました。

    幸い、畑に植えていた数本は生き残りました。この世に生を受け、縁あって私の子供になったものを、ちょっとした不注意で死なせて(枯らせて)しまった。痛恨の極みでした。農を軽く見ていたとの批判は、まさにその通りです。ご近所は皆さん、笑っていたと思います。農業はそんなに甘いもんじゃないぞって。

     

    性懲りもなく、今年は10本増やして70本植えました。昨年の失敗に鑑み、しっかりと畝(うね)を立て、盛り土をして植え付けました。往来のご近所さんは皆立ち止まり或いは車を止めて、何をするのかと不思議そうに見てました。讃岐の方言で「せいがでるな〜(よく働きますね)。なんがでっきょんな(何やってるの)?」と訊いてくる。「いえ、なんも・・・」と言葉を濁す私(笑)。

    しかしこの盛り土と排水溝のお陰で、先般の西日本豪雨でも被害は全くなく、(現在のところ)元気よく蕾が出て花が咲き、所々に実が付き始めています。ただ一つの失敗は、植え付けに選んだ田です。私が所有する中で、最も日照時間が長く水はけのよい場所に植えたのですが、実はこの田は十年ほど前の大洪水で一部が流されています。従って、川側の幅10メートルくらいは大層痩せている。と気づいたのは、総員(全株)の成長の差が見え始めてからです。亡父はここに腐葉土を入れたいと言ってたようですが、残念ながら叶わずに逝った。この「田が痩せている・肥えている」の差は大きいですね。明らかに作物の成長が違います。来年はしっかりと堆肥を入れてやろう・・・と。堆肥はトラック一杯で千円です。

    これは今年の教訓。そんなに、ゆっくりLL(Lessons Learned)をゲットしている場合じゃないのですが。時間は押してるからね。間もなく67歳、ガンバレ〜(笑)

    植物を栽培していて思うことは多々あります。その成長は人間と同じだなってこと。同じ日に植え付けて、同じように肥やしをやり、全く同じ条件で育てても、その成長には大なり小なり差が出てくる。先に述べた土(育てる環境)は影響が大きい。或いは、出自(種=DNA)も関係しているかもしれない。真っ直ぐ天に向かってスクスク伸びるのがあれば、少しひねたように斜めに育っていく子もいる。真っ直ぐ大きく成長したものが、元気な花をつけ実をつける、即ち勝ち組になるかと言うと必ずしもそうでもない。所謂、背丈だけ伸びて「うどの大木」みたいな子もいる。多くの蕾を付けても、蕾のままで咲かずに散る子もいる。総じて言えるのは、茎がしっかりしているもの、決してスマートではないが根元がガッツリと太くて、しっかりと大地に根を張っている子は多くの花を咲かせて立派な実をつける。一本一本、一株一株を観察していると、人間を見ているようで飽きないですよ。私は朝夕、一人一人に「大きくなるんだぞ」と声を掛けながら水をやる。

     

    汗をかきながらこんなことをしていると、今更ですが、子供を産んで育てる女性(母)の苦労と気持ちがよく分かります。子供には、魚の骨まで取ってあげる母もいる。今、日本社会では子供の虐待が問題になっていますが、そんな不届き者には「まずは農業をやってみろ」と言いたい。私が昨年犯したような、子供を熱湯に入れて死なせるなど、これはもう犯罪です。そんなことも知らないのであれば、子供など作るなと言われても仕方がない。ゴメンね。


    それでもめげない Old Sailor は、来年は少なくとも100本は植えるつもりでいる。再来年は1000本と吹聴しているらしい。幸いなことに、空いた土地はなんぼでも(いくらでも)あるのです。

    讃岐山脈から湧き出る清浄な水と、ゆったりした空気で育ったパパイヤは、なぜかあの貪欲なサルやイノシシが避けて通る。鳥獣被害一切なし(so far)。なんでやろ?それはパパイヤが持つ、強力な酵素にあると素人農家は考えています。このパパイン酵素を摂取する女性は、お肌が艶々になり美人度が一気に増す。そう、私の戦略は「美容と健康」です。

     

    寝苦しい夜に見る夢もまた愉しい(笑)

     

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