大地に還る II

2018.09.27 Thursday

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    今年の夏は台風20号と21号が、立て続けに郷里(讃岐)を襲いました。いずれも直上通過でした。四国の中でも太平洋に面する高知は台風のメッカですが、香川を直撃して通過するのは何十年に一回あるかないかです。今年はそれが二回もおいで下さった。誰も「おいでまい(お越し下さい)」なんて言うとらんのに。

    私は現役の時から運が悪いと言うか、畢竟詰めの甘い男です。ヒューヒューと鳴る風の音を聴きながら、昨年の悪夢が頭をよぎる。台風の進路を逐次チェックしながら、「逸れろ、ソレロ!」と祈る思いで子供たち(パパイヤ)を見守りました。ですが素人農家の願いはむなしく、敵は私の子供たちを正確に targetting しており、70株のうち20株ほどがやられました。イノシシやサルが避けて通る高酵素のパパイヤを、なぜ台風が襲うのか?などと恨んでみても詮無いこと。農を営むと言うのは、そういうことなんだね。

     

    恥ずかしながら、素人はまたもやLessons Learned(教訓)を得ました。今年は昨年の失敗に鑑みてしっかり畝を立てたのですが、盛り土をやり過ぎました。大層に盛った土に苗を植えたので、根がしっかりと大地に張るまでに至らなかった。人間でいえば、表層的な知識をもって、さも知ったかのように、テレビなどでベラベラ講釈垂れる人がいますよね。専門家から見ればすぐに分かる。そんな感じかな。従って風には弱い、と推察しています。多少の盛り土はあった方が良いのですが、やはり大地に穴を掘って植え付けるべきでした。過ぎたるは及ばざるが如しです。何事も徹底しないと気が済まない性格が、アダになったと言えるかも。

    比較検証のため、岸の上に穴を掘って植えたもの、盛り土はしたけどビニールハウスの中に植えたもの(風を遮断)は、何ら被害を受けることなくスッくと立って涼しい顔をしてます。なかなか難しいもんですな。毎日が勉強ですわ。

    ただ、殆どの面々(株)は多少傾いたものの、暴風・強風に耐えて、花が散ることもなく生き残りました。健気やね。

    今年は見極めの年(伸るか反るか)と心中密かに決めていたのですが、来年以降の展開に何がしかの手ごたえを感じている Old Sailor ではあります。

     

    この植物を子供たちに見せたいと思っています。差しあたっての対象は、日々園芸について学んでいる地元農業高校の生徒さん。既に動機づけができているから。彼ら・彼女らが見て触って、この酵素がにじみ出る栄養価の高い植物・食材を、将来県内へそして四国中に広めもらいたい。君たちがその先駆けになるのだ(と勝手に決めている)。次には、小学生以下の子供たちに植え付けから収穫まで、そして食するまでを経験させたい。泥んこになって、人間が食して生きる意味を体で知ってもらいたい。ついでに(笑)、そんなことなど全く気にすることなく生きている、若い親御さんにも参加してもらいたい。このような体験をした人間は、間違いなく心優しい人間になる。人間として成長する。決して道を外すことはないでしょうし、間違っても人を殺(あや)めることなど、あろうはずがない。更には、道から逸れた経験がある人たちにも体験してもらいたい。人間が食する植物を育てる喜びは、狩猟や漁労或いは製造とはまたどこか違う、人の琴線に触れるものがあるのではないか。

     

    ちょっと小出しにしましたが、私が漠然と頭に描く農を通じた人材の育成です。残り時間は少ないのに、道は遠いですな〜(笑)

     

     

     

    【眦菁郢襪離フィシャル・サイト】

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    博海堂

     

    追伸 小学校(分校)3年生の時でした。書き出し(冒頭)に「二百十日も無事に過ぎました。・・・」と記した作文が、おなご先生に大層褒められて嬉しかったことを、今でも覚えています(笑)。

    もう台風は「こんでええ」言うとるのに、先日、南方海上で発生した24号が讃岐方面を窺ってるみたい。さて、どうなることやら。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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