ノルウェー紀行(前編)

2018.12.20 Thursday

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    今年はこの話題で締めます。

     

    1996年の夏に帰国して以来、実に22年ぶりにノルウェーに行ってきました。今回の訪問は観光ではなく、NATOの会議に参加してきました。母校防衛大学校の某教授が、お声をかけて下さったものです。私と教授以外は現役の後輩諸官であり、老兵が参加して良いものかと思案したのですが、何かあった時の重しにでもなればと思いジョインさせて貰いました。会議は首都オスロから南に80キロほど下った Tonsberg という小さな街で開催されました。3年間この国で過ごしたとはいえ、20年以上も前のことであり浦島太郎になった気分ではありました。

     

    今夏にNZを旅した時、空港に設置されているチェックイン機について描いたのですが、恥ずかしながら今回旅して WEB CHECK-IN があることを知りました。荷物はどうしてもアナログ的に預ける必要がありますので、大してメリットがあるとは思いませんが、事前に座席指定もできるので有り難いですね。国内の旅行ではいつもやっていることで、ちょっと考えれば気が付きそうなものですが、歳寄りの先入観ってのは怖い。今時、外国で乗る列車の切符も事前に日本で購入できるんですね。実際の運航ダイヤとは微妙に違っていたりして、やや正確性には欠けますが便利な世の中になりました。今日ではパソコンが使えないと不便なばかりか、高い買い物ばかりするようになります。便利ではありますが、歳寄りには住みづらい世界です。ヨタヨタしながらでも、死ぬまで何とか食らいついていかんとな〜と思っています。とにかく、”なんでんかんでん”ネットでできないかと思ってみることですな。すると大概のことは処理できる。自分が疑問に思うことは、同じように疑問に思っている人が、必ずと言っていいほどいるってことでしょうか。しかもその回答をネットで見ることができる、ってのが素晴らしい。ただし情報のタイムラグもあるでしょうし、ネットで見つけた回答が全て正解だと信じ込まないことが重要かと。これは情報社会の鉄則だよね。

     

    さて、初めてフィンランド航空を使いヘルシンキ経由でオスロに入りましたが、FINNAIR はなかなかサービスが行き届いており好感が持てました。日本人女性スタッフ(客室乗務員)も乗り組んでおりましたが、日本の航空会社に勤務しているような趣ではなく、例えば髪なども女学生のように輪ゴムで後ろをまとめただけのポニーテイルで微笑ましかった。それが良いとか悪いとかではなく、乗ったお客さんの乗務員に対する見方・考え方の違いに因るものだと思う。北欧では乗務員に、まつげが長いとかシュッとしているとか、即ち容姿など何ら期待していない。乗務員が履いている靴は、膝下まであるロングブーツです。寒い国特有のお国柄ではありますが、日本では考えられない社内規定ではないでしょうか。

    ノルウェーに住んでいた時のことです。通常よく使うSAS(スカンジナヴィア航空)の乗務員について商社員と話していた折、某氏が「機内で非常事態が起きた時、武官は日本のスチュワーデスとSASの人とどちらが頼りになると思いますか?」と訊かれました。う〜んナルホド、納得です。その話とはちょっと違いますが、今回も情けないことがありました。飛行中に座席上の棚に入れたコートを取り出そうとしたのですが、飛行機の傾きで奥の方に滑り込んでおり、短身の私にはどうしても手が届きません。仕方なく恥を忍んで、背の高いフィンランド人の女性乗務員にお願いしたところ、背伸びするでもなく、ヒョイと覗き込んで難なく取り出してくれました。日頃偉そうなことを言ってるOld Sailor は、あたかも小学生になったような気分でした。情けないことこの上ないですが、体格は如何ともし難い。

     

    一件驚いたのは、入国審査のカードがなかったこと。通常、入国にはつきものですよね。航空機でも、乗ってから結構早い時機に配られます。ところが、ヘルシンキ到着の一時間前になっても配られません。もしかして眠っている時に配布されたのかと思い、不安になって乗務員に確認したところ「必要ありません」とのこと。「でもオスロまで行くんだけど・・・」「もし必要であれば、次の(乗継)便で配られます」。結局、成田〜オスロ間で入国審査カードの配布はなかった。いい加減だなとは思いましたが、考えてみればあのカードを記入するときには、結構適当に書いてることが多いですよね。IT が発達しているので、不正確でいい加減な申告など必要ないってことでしょうか。本件も帰国後ネットで調べてみると、「北欧では入国カードは必要ありません」とありました。いや〜知らんかった。因みに、帰国の時にはしっかり書かされました。

     

    ヘルシンキでは乗り継ぎ時間に余裕を持たせてなかったので、久々に汗をかきました。パスポート・コントロールには長い列ができており、イライラしながら順番を待つ。なぜか日本と韓国だけが別のラインです。両国からフィンランドを訪れるお客さんが、格別に多いのでしょうか。或いは信頼されてないのか。何とか間に合って、離陸予定の15分前に搭乗。オスロ行きなので、勿論多くのノルウェー人が乗ってます。そこで驚いたのは・・・正確には再確認したのは、とにかく国旗が好きな国民であること。って言い方はノルウェー人に失礼で、国旗や国家に誇りを持ていると言うことです。多くの乗客が、上腕部や背中に国旗が付いたジャケットを着ている。手荷物のバッグにも国旗があしらってある。ニット帽にも国旗が・・・etc。一瞬、何かのスポーツの団体かと思ったのですが、いやいやこの国は昔からそうだったと、この国の国民性を思い出した次第です。

    本当に羨ましい光景です。日本で日の丸のついたセーターなど着ていると、私のように目つきが悪いオッサンは「この人絶対右翼」みたいに見られる。一般住宅で祝日に国旗を掲げると、異様な光景のように映る。そんな空気が国内に充満している。自覚した方が良いですよ、皆さん。我々が住んでる国は、決して普通ではないんです。因みにオスロで一泊しましたが、王宮前から真っ直ぐに伸びている目抜きのカールヨハンス通りには、常に大小多くの国旗がなびいています。5月17日のナショナルデーには、王宮前が国旗で埋まる。王宮のベランダにお立ちになられたロイヤル・ファミリーは、手を振って国民(民衆)に応える。勿論、何処やらの国のように王宮のベランダに防弾ガラスなどありません。ナショナルデー(祝日)でなくても、戸建ての庭には国旗掲揚台があり、アパートメントのベランダには小さな国旗を見ることができる。

      ノーベル平和賞受賞者が宿泊するグランド・ホテル

     

    気にもしてなかったのですが、銀座中央通りでは何本の日の丸を見ることができるのでしょうか。正月休みにでもチェックしてみます。せめて10本くらいはあって欲しいが・・・。

     

    【眦菁郢襪離フィシャル・サイト】

    http;//www.umihiro.jp

     

    博海堂

     

    追伸 皆様、今年も一年間、グダグダ描いている拙稿をご購読、じゃなかった閲覧下さり誠に有り難うございました。少し早いですが、良いお年をお迎えください。そして、明くる年もご交誼を賜りますよう宜しくお願い致します。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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