一隅を照らす

2019.06.20 Thursday

0

    先日、仕事で実家(讃岐)から大阪に行きました。今なお365連休中の私ですが、前後の予定(草刈りですが・・・なにか?)が詰まっているので日帰り出張です。以前のブログで使った「365連休」、他人様のパクリなんですが結構受けました(笑)。お腹を抱えて笑った人もいました。

    讃岐から阪神方面に行くのは、瀬戸大橋(明石〜鳴門ライン)ができて本当に便利になりました。高速バスを利用してたった3時間です。昔は高松から連絡船で瀬戸内海を横断し、宇野(岡山)に出て国鉄(JR)宇野線で岡山まで行き、そこで新幹線に乗り換える大回りでした。運賃もしっかり取られました。できた当座は、瀬戸大橋が三つも必要か(?)と思った時期もありましたが、バブル期の産物に感謝感謝です。銭はあるときに使うべし(笑)

     

    高速バス最寄りの停留所は「高速津田」と言います。眼下には平山郁夫画伯の作品にもある、美しい松原(海岸)が広がる。私が子供の頃(夏場)には海の家なども設置され、大勢の海水浴客で賑わっていました。何故か分かりませんが、今はやや寂しい状態のようです。ですが阪神方面行のバスは、各社が競って結構本数が多い。下(一般道路)のローカル・バスなどよりも、余程頻繁に走ってます。さてはいつものことですが、早めにバス乗り場に到着して気持ちを落ち着かせる。とにかく、時間と心に余裕がないと気が済まない性格です。家人には嫌われますが、洋上勤務40年で培われ習い性になってしまいました。因みに、前の晩に明くる日の行動予定を、名刺大の小さなメモに書き込んで持ち歩きます。

     0700 潅水

     1300 懇談(〇〇) 

     1400 道の駅:バタールX1  

         ・

         ・           

    みたいな(笑)

     

    乗り場(bus stop)には小さな小屋(待合所)があります。今日の話は、その「高速津田(停留所)」で見た驚くべき光景です。些細なことではありますが、久し振りに感動しました。待合所の中には、大きく「禁煙」の張り紙があります。だからでしょうか、情けないことこの上ないのですが、待合所の周辺には吸い殻が散乱しておりました。同郷の身として誠に恥ずかしい。田舎に行くほど喫煙人口(比率)は多いような気がします。近場の多く(絶対多数)の飲食店は分煙どころか、当たり前のようにテーブルの上に灰皿が、時には重ねて置いてあります。店内に入ると煙草臭でムッとする。ですから田舎のカフェ(喫茶店)には入りません。美味しいコーヒーを飲みたいから。と言いながら、コンビニで格安のコーヒーを買い車の中で飲むのですが。

    さて、待合所横に捨てられた吸い殻を目にして、正直「ここでタバコを吸うか・・・?」と思いました。すぐ裏には樹木があり、山林火災の恐れもあります。風で飛んだのでしょうか、樹木の中にも吸い殻が見えます。

    高速バスがひっきりなしに来ます。しかし殆どのバスは、予定時刻よりも10〜15分程度遅れてきます。大概の運転手はバスに乗ったまま少し待って、お客さんが居ないと判断するとそのままバスを出す。乗るべきバスに気が付かなくて、乗り遅れた人は自己責任ですね。

    一台のバスが、予定時間を少し遅れて到着しました。私が乗車を予定していた前の便です。この運転手さん、お歳は30代の後半とお見受けしました。停留所に着くとサッとバスを降りて、シュッシュと素手で吸い殻を拾い集めるではないですか。そして待合所の中を覗き込んで「ご乗車はありませんか?」と確認したのち、運転席に戻って車を出しました。カッコよかったですね。一連の行動が実に洗練されており、当たり前のように吸い殻を拾い集めた。集めた吸い殻は、バスに置いてあるゴミ袋にでも捨てたのでしょうか。なかなかできることではない。

    彼の行動を見て、ただ文句だけに止まった自分の思考を誠に恥ずかしく思いました。最近の若い者はとか、逆に年寄りはとか、男はとか女はとか、とにかくごく一部の人を観てグループ全体を評価しがちですが、人間性には年齢や性別は関係ありません。学歴や職業などは全く関係ありません。比較して申し訳ないのですが、前回のブログで描いたお二方(先生と俳優)に比し、この運転手さんは余程人間的に優れている(私見です)。その行為にパフォーマンスなど全く見えません。彼は誰が観ていても・観ていなくても、同じことをしたでしょう。とにかく、さりげない行為が素晴らしかった。もし私が、この方が勤務する会社の社長であったなら、全社員の前でその善行を披露し表彰する。

    出掛に爽快な気分になったためか、その日の仕事は珍しく納得のいく出来になりました(自己採点)。運転手さんの名札を確認する時間がなかったのが誠に残念ですが、有り難うと申し上げたい。

     

    拙著『指揮官の条件』(講談社現代新書)で、究極の場(有事)において最も信頼できる戦闘員は、「日頃から誠実」で「与えられた任務に忠実な人」であると描きました。私自身を含め、多くの人間は「俺が・私が・・・」となります。鼻が高い人や功を焦る人は信頼性に欠けます。与えられた仕事をカッチリこなす人、人間として誠実であること。社会貢献においては、これに勝るものはないと思う。なお社会貢献は、公務員の専管事項ではありません。どんな仕事、どんな職業であっても、何らかの形で社会に貢献しています。こういう人が家族を守り地域を守り、そして国を護ることができる。と私は思っています。他人のやることにグダグダと、ピント外れの文句ばかり垂れて、何ら具体的な改善策を提示しない・できない人、自らが汗をかこうとしない人には辟易とします。

    生意気言うようですが、そういう人には大きな仕事は任せられません。でも、この手の人間が多くなっているような気がします。今日の日本では。

     

    国政選挙が近そうです。批判のための批判には、もううんざりです。この人に本当に日本の将来を託していいのか、この人がホンマに地域の代表選手でエエのか、よく吟味したいものです。

     

    【眦菁郢襪離フィシャル・サイト】

    http;//www.umihiro.jp

     

    博海堂

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    関連する記事
    コメント
    コメントする