NZ(ニュージーランド)紀行(番外編)

2018.10.11 Thursday

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    Old Sailor のウンチクを一言!

     

    地球を移動する場合、例えば日本からハワイに行く。ハワイと日本では、時差があることは皆さんご存知です。ではどういうシステム(決まり)になっているかと言うと、意外と知らないのではないかと。

    地球を一周すると360度は、今時小学生でも分かる。従って、地球の経度は000〜360度で構成されている、のではありません。これを180度ずつに二分割して、東経・西経と称する。イギリスのグリニッジ(天文台)を起点(000度)として、東に向かって太平洋上の日付変更線までの180度が東経。逆に、西に向かって180度まで周るのが西経です。そして、この360度(180度 X 2)を15度ずつに分割する。360÷15=24、この24の地域を縦の帯と見做し、これが時刻帯(Time Zone)になる。でも、これじゃ解りづらいので、海軍では時刻帯にアルファベットを付して呼称する。大英帝国今なお健在なり。

     

    この時刻帯には、二通りの呼び方があります。ひとつは、グリニッジから東西に0〜12まで分割して呼ぶ。0から東西に12あると計25の帯になるが、+12とー12のエリアは重複しているので24になる。上手く作っていると感心します。東経の場合は+(プラス)で、西経はー(マイナス)。例えば日本の時刻帯は、東回りなので「+9時間帯」になる。もう一つの呼称は、先に述べた我々専門家が使用する、時刻帯にアルファベットを付すやり方。26文字のアルファベットから、「J」と「O」を除いて使用する。JはIとの、Oは0(数字のゼロ)との錯誤を避けるため。因みに、我々は0(数字のゼロ)を手書きする場合には、Oと間違わないように釘を刺す。ではない串を刺します。

    グリニッジ(世界標準時)が最後のアルファベット「Z」で、東周りに順次Aから付していく。日本の場合は+9時間なので「I」となる。プロは「アイ」ではなく「India=インディア」と呼ぶ。母音の「アイ」では聞き取れないときや、錯誤の恐れがあるので。船乗りには失敗は許されないのです。

    ちょっと話は逸れますが、上記は昔「イトウ(い=・ー)、ロジョウホコウ(ろ=・−・−)、ハーモニカ(は:−・・・)」と覚えたのと同じですな。この意味が分かる方は、相当の年代かオタクか(笑)。でも、「ハガキのハ」なんて言うよりは余程響きがいいし、何とて覚え易い。丁度、私が防衛大学校の学生の時に、電信(モールス)や手旗信号に使用する五十音が、「いろは・・・」から「あいうえお・・・」に変わりました。三つ子の魂百(歳)までと言いますが、今でも手旗信号を描けます。でも「あいうえお・・・」の順に描けと言われると、ええ〜っと〜となります。体で覚えてますから。私は「色は匂へど散りぬるを・・・」にロマンを感じます。「あいうえお・・・」は無機質ですな。

    申し訳ない。若い人は、私が何のことを言ってるのか、さっぱり理解できないと思います(笑)

     

    国内線でしたが、ある時フライト・アテンダント(日本人女性)が、同僚と機内無線で「C」席のことを「チャーリー(Chalie)空いてます」と言ってました。これを聞いて意味が分かったのは、おそらく Old Sailor だけでしょう。飛行機は船から来ているので、文化が同じなのです。海外(大使館)勤務の時には、情けないとは思いつつも電話では重宝しました。重要案件で先方が私の発音を聞き取れない時「R of Romeo」などと。特にRとLの発音に弱いから。ノルウェーは徴兵制なので、文官でも軍務に服した経験がありこれで通じるのです。

     

    下らない話をしました。日本の時刻帯は、グリニッジから東に数えて「+9時間でI帯」。この標準となるのが東経135度で明石です。ここまでは素人でも知っとる。ここからが肝心(ウンチク)で、今日言いたいことです。

    外国に行く皆さん、これだけは覚えていて欲しい。「時間(時計)は東に行けば行くほど早くなる」ってこと。経度が15度過ぎるごとに、1時間早くなる。地域によっては部分的に経度線を変更しているところもありますが、基本的にはこのとおり。但し、日付変更線を越えると一日遅くなります。なんでって、一日は24時間なのでそうなっとるんです(笑)。さて、この日付変更線を越えると西経になり、今度は180度から179度へと減っていく。そして先に出たグリニッジ(Z帯)まで行くと、000度になるという仕組みです。ちょっとややこしいね。でも、ホントに「東に行くほど時間は早くなる」は覚えていて下さいな。何かで役に立つかも。

     

    時刻帯の範囲内で移動すれば、地球を一周しても基本的には、時計の針を動かす必要はないということになる。即ち時差がない。時差ボケに弱い人は、できるだけ南北に旅する、即ち経度差が少ない国や地域に行くことをお勧めします。例えば、台湾なんかは対日感情がとても良くて、食事も美味しいのでお勧めです。何よりも、これほど日本・日本人に友好的な国(敢えて国と言います)はないですよね。東日本大震災でも、いち早く世界最大級の支援をしてくれました。人間として大切にすべきです。

    赤道を越えて南半球に行くと、季節が日本(北半球)とは逆になります。従って、今回のNZ旅行では冬支度が必要でした。本当は手軽に行ける(日本の)冬に出かければ良いのですが。予算さえ許せばですが。夏と冬が真逆なので、当地(NZ)に別荘があればと思う。ハワイも考えるのですが、死ぬまでに何回(何日)使うかって考えると「やめとこ」となる。子供らは喜ぶでしょうが。エコノミー症候群だって、夢ぐらいは見ていいのです(笑)。

    そんなことをツラツラ考えると、終戦間際のドサクサに紛れてソ連(ロシア)に占拠されたままの北方四島は、軍事的な視点のみならず、日本の将来にとってどれほど価値があり重要な領土であることが分かります。何としてでも取り返さなくてはいけない。とにかく我々日本人が、その意志を持ち続けることが重要。諦めたらお終いです。

     

    最後に、初のNZ旅行で痛切に感じたこと。

    中国が太平洋に食指を伸ばして久しい今日、我が国にとって豪州・オセアニアや太平洋諸国の戦略的価値は格段に高まっています。軍事的にも経済的にも。領土には領海と接続水域、そして排他的経済水域(EEZ)が付いてきます。EEZにはどれほどの資源が眠っているか測り知れない。まさに宝庫です。何年か前に当時の米太平洋軍司令官(海軍大将)が、「中国の海軍司令官から太平洋の分割統治を持ちかけられた」と議会で証言しました。この中国の提案は、決して軽い冗談ではないと銘記すべきです。かの国は遠大な戦略を持って、着々とその権益を外(東)に拡大しつつある。既に遅きに失している感は否めないが、米国・カナダ及びオセアニアを含む太平洋諸国との戦略の整合が急がれる。

     

    いろいろ雑多なこと、てんこ盛りのウンチクになりました。次回はオーストラリアを訪問したいと考えています。

    さ〜て稼がなきゃ!

     

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    博海堂

     

    追伸 「ボーと生きてるんじゃねぇよ!」とチコちゃんに叱られる毎日です。もし事実関係に誤りや誤認がありましたら、ご指摘ください。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    大地に還る II

    2018.09.27 Thursday

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      今年の夏は台風20号と21号が、立て続けに郷里(讃岐)を襲いました。いずれも直上通過でした。四国の中でも太平洋に面する高知は台風のメッカですが、香川を直撃して通過するのは何十年に一回あるかないかです。今年はそれが二回もおいで下さった。誰も「おいでまい(お越し下さい)」なんて言うとらんのに。

      私は現役の時から運が悪いと言うか、畢竟詰めの甘い男です。ヒューヒューと鳴る風の音を聴きながら、昨年の悪夢が頭をよぎる。台風の進路を逐次チェックしながら、「逸れろ、ソレロ!」と祈る思いで子供たち(パパイヤ)を見守りました。ですが素人農家の願いはむなしく、敵は私の子供たちを正確に targetting しており、70株のうち20株ほどがやられました。イノシシやサルが避けて通る高酵素のパパイヤを、なぜ台風が襲うのか?などと恨んでみても詮無いこと。農を営むと言うのは、そういうことなんだね。

       

      恥ずかしながら、素人はまたもやLessons Learned(教訓)を得ました。今年は昨年の失敗に鑑みてしっかり畝を立てたのですが、盛り土をやり過ぎました。大層に盛った土に苗を植えたので、根がしっかりと大地に張るまでに至らなかった。人間でいえば、表層的な知識をもって、さも知ったかのように、テレビなどでベラベラ講釈垂れる人がいますよね。専門家から見ればすぐに分かる。そんな感じかな。従って風には弱い、と推察しています。多少の盛り土はあった方が良いのですが、やはり大地に穴を掘って植え付けるべきでした。過ぎたるは及ばざるが如しです。何事も徹底しないと気が済まない性格が、アダになったと言えるかも。

      比較検証のため、岸の上に穴を掘って植えたもの、盛り土はしたけどビニールハウスの中に植えたもの(風を遮断)は、何ら被害を受けることなくスッくと立って涼しい顔をしてます。なかなか難しいもんですな。毎日が勉強ですわ。

      ただ、殆どの面々(株)は多少傾いたものの、暴風・強風に耐えて、花が散ることもなく生き残りました。健気やね。

      今年は見極めの年(伸るか反るか)と心中密かに決めていたのですが、来年以降の展開に何がしかの手ごたえを感じている Old Sailor ではあります。

       

      この植物を子供たちに見せたいと思っています。差しあたっての対象は、日々園芸について学んでいる地元農業高校の生徒さん。既に動機づけができているから。彼ら・彼女らが見て触って、この酵素がにじみ出る栄養価の高い植物・食材を、将来県内へそして四国中に広めもらいたい。君たちがその先駆けになるのだ(と勝手に決めている)。次には、小学生以下の子供たちに植え付けから収穫まで、そして食するまでを経験させたい。泥んこになって、人間が食して生きる意味を体で知ってもらいたい。ついでに(笑)、そんなことなど全く気にすることなく生きている、若い親御さんにも参加してもらいたい。このような体験をした人間は、間違いなく心優しい人間になる。人間として成長する。決して道を外すことはないでしょうし、間違っても人を殺(あや)めることなど、あろうはずがない。更には、道から逸れた経験がある人たちにも体験してもらいたい。人間が食する植物を育てる喜びは、狩猟や漁労或いは製造とはまたどこか違う、人の琴線に触れるものがあるのではないか。

       

      ちょっと小出しにしましたが、私が漠然と頭に描く農を通じた人材の育成です。残り時間は少ないのに、道は遠いですな〜(笑)

       

       

       

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      博海堂

       

      追伸 小学校(分校)3年生の時でした。書き出し(冒頭)に「二百十日も無事に過ぎました。・・・」と記した作文が、おなご先生に大層褒められて嬉しかったことを、今でも覚えています(笑)。

      もう台風は「こんでええ」言うとるのに、先日、南方海上で発生した24号が讃岐方面を窺ってるみたい。さて、どうなることやら。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      NZ(ニュージーランド)紀行(後編)

      2018.09.13 Thursday

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        今回の旅の目的が、ワイナリー巡りであることは前編で書きました。

         

        オークランドから西に車で20分ほど走ると、周辺にはのどかな牧場が拡がる。主として牛が飼われているが、時折羊も目にする。更に10分程度西に進むと葡萄園とワイナリーが点在している。と言っても、そもそも小さな国なので、広大な農園と言うイメージではない。郷里の讃岐で小さな農園(ファーム・タカシマ)を経営している私にとっては、とても好感が持てた。こう表現すると、すごくカッコいいでしょう。ただ草刈りをやってるだけなのですが(笑)。

         

        NZの道路は日本と同じく左側通行です。市内外には、所々にスクランブル交差点(ロータリー)がある。北欧もそうでしたが、信号もなくこれはとても使い勝手がいいし走っていて快適です。NZの場合には、ロータリーを右に回るので右からくる車が優先で、これに注意すればあとは先に入ったもの勝ち。間違っても躊躇してはいけない。ロータリーでの車両事故は、殆どないのではないでしょうか。少なくとも、北欧(ノルウェー)生活の三年間では見たことがありません。なぜ日本ではロータリーが普及しないのかな。この信号がなくて安全なシステムを、日本も導入すればいいのにと思う。

         

        さてワイナリーを訪問して驚いたのは、コルクの栓を全く目にしなかったこと。スーパーではコルク栓のワインも多少ありますが、ワイナリーでは一本も見なかった。私の(日本での)イメージでは、量販店やスーパーなどで購入するワインで、例えば¥1,000前後で買えるものは大概がキャップ(正確にはスクリュー・キャップと言うらしい)の栓です。従って、キャップのワインと言えば安い(安価)=不味い的なイメージです。ですがここNZ産のものは、高価なワインやシャンペンも全てキャップを使っている。何にでも興味のあるオジサンは早速、ワイナリーさんにインタビュー(取材)です。勿論、ちょっと安っぽく見えるよなんてことは言いません。キャップとコルクとどう違うの?すると、「間違いなくキャップの方が新鮮さを維持することができる」との回答です。そして、2011年(?)には全てスクリュー・キャップに替えたとのこと。彼(彼女)らは自信を持って、そう言ってました。

        それを聞いたボンビーおやじは、なんか胸のつかえが取れたような気分になった。これで何の気後れもなくキャップのワインを買うことができる。決してケチってるんじゃない、ただ新鮮なワインを飲みたいだけなのさ。旅先のコンビニなどで買う場合、キャップ製は便利です。通常、オープンナーなんか持ち歩かないもんね。しかも、車や電車が揺れてもこぼれることはないので、飲み残しても安心して持ち帰ることができる。コルク栓じゃそうはいかんよね。でもそもそもワイン、特に赤ワインに新鮮さを求めること自体がボンビーな証拠か(笑)。

        ワイナリーによれば、熟成の邪魔をしないよう少し外界(空気)と通じるキャップも開発されているらしい。近い将来、一部のコレクターやオタク以外の人は、キャップを空けて飲むのが常識になるのでは・・・。レストランなどで従業員さんがカッコよくワインを開ける姿は、そのうちレトロな風景としてセピア色で放映されるかも。昔はあんな面倒くさいことやってたんだ、みたいな(笑)。

         

        たった三か所のワイナリー訪問でしたが、何処も客に対するシステムは同じだった。3+3。即ち、まずは白ワイン3本と赤ワイン3本が卓上に置かれる。そして、従業員のウンチクを聞きながらテイスティング。地球の裏側でなかなかオツなもんです。これで15NZ$程度だった。円に換算すると¥1,000ちょっとですから、安いのか高いのか・・・。そもそも北半球から行ってるわけですからね(笑)。これを三か所巡ると、6杯 X3ヶ所で計18杯。お酒に強くないって言うよりも、めっぽうだらしがない私は、終わりの頃には赤い顔してフ〜ラフラ。こうなると怖いもの知らずで、中学生英語がスラスラ出て来てとても愉快な時間でした。帰りの車中では爆睡。

         

        訪問先(ワイナリー)の一つは、ご先祖様(創業者)がクロアチア人だとのこと。お祖父とお祖母さんが、当地にブドウの種を持ち込んで蒔いたのが始まり。今回訪問した店は、いずれも同族会社でした。それだけに、後継者の方たちも家業に真剣に向き合っている。NZワイン(葡萄)の元種はフランスだそうな。そういえば、南米チリ・ワインのご先祖もフランスですが、(不確かな情報によると)近年フランスはチリから種を逆輸入しているらしい。ということで、私は安くて美味しいチリ・ワイン / NZワインの大ファンです。

         

        どんでん返しをするようで申し訳ないのですが、最後に重要な情報をひとつ。信頼できる筋から聞いた話です。

        スーパーやお酒の量販店では安価な輸入物のワインが結構ありますが、なぜこれほどに安いのか?セレブな方々はご存じないと思いますが、最も安価なのは¥500 / 本くらいです。なぜか?その答えは、仮に原産地〇〇〇とラベルに表示があっても、それはワインそのものではなく葡萄ジュースの産地ってことにある(らしい)。ジュースを輸入するのとアルコール(お酒)を輸入するのでは、かかる関税が雲泥の差です。勿論、日本に持ってくる(運ぶ)のは輸送コストが安い船舶です。船の輸送には時間がかかるので、この葡萄ジュースには大量の防腐剤が使われている。これを日本でワイン(お酒)にする。と言うものです。真偽のほどは分かりませんが、納得できる話ではあります。

         

        全く話は違いますが、日本の貿易(輸出入)はトン数(重さ)ベースにして、その99.6%が船舶に負っている。意外と知られていない数字ですが、とても重要ですよ。我が国のEEZ(排他的経済水域)と合わせて考えると、この程度の海軍力(海上自衛隊)でいいのかな???と思う。

        話が逸れましたが今日の結論:ワイン選びは、生産コスト(特に人件費)が安い国から輸入した、高いワインを買うのが正解(と思っています)。私はいつも、同じ値段であれば人件費が安い国のものを手にします。下戸が言うのもおこがましいのですが、国産品はちょっと苦手。

         

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        博海堂

         

        追伸 次回はNZ番外編として多少のウンチクを!

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        NZ(ニュージーランド)紀行(前編)

        2018.08.30 Thursday

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          先日、ニュージーランド(NZ)に遊びました。と言っても訪ねたのは北の島(North Island)のみ、しかもオークランドに限定した小旅行にすぎません。目的は二つ。未だ行ったことがないので、単純にかの国を見たかった。現役時代には多くの国を巡ったのですが、オセアニアは訪問する機会がありませんでした。もう一つの目的はワインのテイスティング(試飲)。敢えて旅の準備が面倒な(現地が)冬の季節を選んだのは、ただ単に旅費が安かったから。当然のことながら、フライトはエコノミー・クラスの他に選択肢なし(笑)。

           

          成田から出発したのですが、久し振りに国外に出るお上りさんはチェック・インに戸惑う。ニュージーランド航空のカウンターに向けた長い列の一員になったのですが、どうも脇に設置されている機械でチェック・インできそうな雰囲気です。でも荷物を預ける必要もあるしな・・・と思いつつ、地上勤務員のお姉さんに訊いてみると「エコノミーの方は、みなさんこちらでチェックインです」とそっけない返事。さりとてやり方を説明する気はなさそう。何じゃそれ???であれば、何故そのようにアナウンスしないの?何処にもそんなこと表示してないし・・・。あんた何回も列の横を、ヒールをカツカツ言わせながら闊歩してるじゃない。何のために歩いとんじゃ。仕事で歩いてるんじゃないのか。一言ぐらい説明や注意喚起があってもエエんじゃないのか。俺らがエコノミーってことくらいプロだったら一目で分かるだろうが、って言いたくなるのをグッと飲み込む(笑)

          でも後で訊いてみると、4〜5年ほど前に殆どの航空会社がそういうシステムになったらしい。これを要するに、年に一回くらいは海外に行かないと、浦島太郎になっちまうってことだな。と同時に、せめてビジネス・クラスには乗らんとな〜と思うが、それは懐と相談すれば詮ない話だ。

           

          出発点でアドレナリンを出しまくった一行は、11時間のエコノミー症候群に耐えつつNZを目指す。

          機内食はまぁまぁだった。勉強になったのはただ一つ。所謂ブラックのコーヒーを”strong”、ミルクを添えるのは"white coffee"と称する(らしい)。遥か昔に聞いたような気がするが、情けない元外交官だ。機内泊であったにも関わらず、ナイーブな私は結局殆ど寝ることができなかった。あの狭さで熟睡できる人は、私には宇宙人に見える。これじゃ初日の街探検はきついだろうなぁ、と嫌な予感がよぎるが如何ともし難いので自分を納得させる。久しぶりに観た日本の映画『8年目の結婚式』は泣けた。夫婦(役)ともに良い役者だ。

          エコノミー症候群を克服して着いたオークランド空港は、国際空港と銘打ってはいるが広からず狭からず。初心者マークには安心できる大きさだった。しかし、通関と入国審査は、これでもかこれでもかと厳しかった。二回ほどワンちゃんがすり寄ってきた。羽田や成田では麻薬犬は何処にいるのだろう。未だ目にしたことがない。

           

          現地を散策できるのは、たったの三日しかないボンビー旅行である。

          NZは想像した通りの国でした。若い頃に住んだことのあるノルウェーに、雰囲気が似ているので心休まる。国の面積は日本より少し小さく、人口は数百万しかいない。従って歩いている人の背丈を除けば、何かにつけて小ぶりなので好感が持てる。英語圏であること、加えて食べ物や飲料水に神経質にならなくていいことのメリットは大きい。治安が良いので、街を歩いていてストレスを感じないのはとても有り難い。海が近いだけに坂は多かった。長崎のような感じかな。横須賀も佐世保もこんな風に街づくりをすれば、もっともっと垢抜けしてお客さんが集まるのにと思ったり。

          ただ一点、街の中心で中国の建設業者がビルを建設していたのが気になった。かの国の影響力は、大洋州にも確実に拡がっている。他人事のように言っている場合ではない。北海道も危ない(ようだ)。

           

          買い物は全てスーパーマーケットを利用した。驚いたのは、日本と同じ蜜柑や柿、サツマイモが棚に陳列されていたこと。買うものにもよるが、平均的な物価は高かった。直感では概ね日本の1.5倍程度だろうか。でも、製品のクオリティーが高いので許せる。現地産の高級かつ有名な蜂蜜、ワインなどは、お手頃の値段で売られていた。勿論、日本で求める場合との比較ではあるのだが。

          現地で働いている(日本人女性)ガイドさんに紹介して貰ったレストランで食事をしたが、high cost & very good でした。ホテルでもレストランでも、チップの習慣がないので面倒くささがない。だが勿論、都内のレストランのような気配りは期待できない。例えば当方がどんなに荷物を持っていようが、荷物を置く椅子や籠の類を準備する気はサラサラなし。時間が早くお客さんはまばらで多くの空席があったので、「そこの椅子を借りていいか?」と問うたが ”NO~~”とつれない返事。訊いた俺が馬鹿だった。それでも、従業員の態度はそれなりに気配りがあり気持ちよかったので、男気を出して伝票にほんの少しチップを書き込んだ。 

           

          街中の所々でホームレスと思しき人を見かけた。目抜き通り(Queen's Street)でも目にする。日本の場合、流石に銀座では見ないよね。彼らの中にはベッドとは言えないが、小さめのマットレスを敷いている強者もいる。所持品の量は、日本のそれとは比較にならないほど少ない。これじゃ冬を越すのはつらいだろう。時々教会などが行う炊き出しには、この人たちが列を連ねるらしい。人を大切にし人道を尊ぶ政治が、かえって彼らを甘やかすことになるという悪循環ではあるようだ。この点はノルウェーとは根本的に異なる。かつてナチに占領された苦い経験から、現在も徴兵制を維持しているノルウェーは、街の空気がピリッとしている。感性の鋭い人は、オスロの空港に降り立っただけでこの緊張感と空気を嗅ぎ取る。

           

          現地で日本の電化製品を使うためには、O型のアダプターが必要です。電圧は240Vなので、持ち込む製品がこの電圧に堪え得るかどうかを事前に確認しておく必要がある。そうしないと、悲惨な事態を招くことになりかねない。「ハ」型の下の穴はアースなので、O型のアダプターでOK。優れていると感じたのは、コンセントには必ずスイッチがあり(下写真参照)、使用しない場合にはオフにできる。即ち、待機電力の消費がないということ。日本でも別売りのコンセントには同じようなものがあるが、(室内の)作り付けのコンセントにはない。PCの使用などで室内に電磁波が充満する今日、これを極力抑えるため日本でも導入してはどうだろう。

           

           

          後編に続く

           

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          新世界 II

          2018.08.27 Monday

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            台風20号が、郷里(さぬき)にいる子供たち(パパイヤ)を襲っている頃、私の声が徳島の電波局(FMびざん)から世界に流れました。正直に言います。素晴らしい放送でした(笑)。

             

            どなたが付けたネーミングか存じませんが、番組名「おとなの上質」という言葉が持つリズムと響き、これがテーマ曲と実に上手くマッチングしている。何となく意味深長でちょっとけだるいようなバック・ミュージック、しかしながら決していやらしい感覚はなく、夜の少し遅い時間に大人が聴く番組、という印象です。そして、パーソナリティ田岡批呂子さんの声と語りが、その場を或いは聴く人々を優しく包み込む。私が上手くそこに入り込めたかどうか、自信はありませんが、それは聴いた人たちが評価されるでしょう。

             

            前回も言いましたが、この収録には何のシナリオも脚本もありません。勿論、事前に「こんな質問をします」もなかった。全ては田岡さんの頭の中です。30分前に入局して名刺交換をした後、収録までの間に世間話をしただけです。他愛もない話を通じてMCの田岡さんは、準備してきた脚本を少し修正されていたのでしょうか。時々、メモを取っておられました。だから、私にとってはまさしくぶっつけ本番。それが証拠に、質問された私が「う〜ん・・・」ってのが、一時間のうちで2回ほどありました。それ以外の質問は、私が反応・回答し易いように準備されていました。

            どこまで自分が好きなのって家人にはよく笑われますが、私の人間的な良さみたいなものが上手に引き出されている。と思う、本人は。また、田岡さんも私も比較的ゆっくりした口調だったので、大人っていうか熟年の方々には聴きやすかったのではないでしょうか。

            ま、これが我田引水の全般的な評価かな。良かった、よかった(笑)

             

            しかし、Old Sailor は多少怜悧な目も持っています。

            反省点として、私は活舌ではありません。素人なので仕方がないと言えばそれまでですが、人前で気の利いた話をするのは昔から不得意でして、結構場数は踏んでるはずなのですがなかなか上手になりません。講演などでも、シドロモドロになることがあります。そんな時にはいつも、「ペットボトル(水)の代わりにビールを置いててくれれば、軍の秘密でもなんでもベラベラしゃべるのに」と言って笑いを誘うことにしてます。特に今回はぶっつけ本番の旅なので、申し訳ないのですがお聞き苦しいところが散見されます。ところで、前回のブログで「拙著三冊の紹介は饒舌に過ぎるので、カットされるのではないか」と予防線(戦)を張ったためか、そのまま流してくれてましたね。これは、ちょっとした私の戦術(圧力)、決して切るんじゃね〜ぞ、と。

            それと、自分のことなので、大変言い辛いのですが敢えて言います。今回の話は私の半生の入口と出口に多くの時間が割かれているので、アンコがちょっと少な目かな。勿論、オーラル・ヒストリーなどではなく、限られた時間のなかでの話なので、我が儘を言えた義理ではありません。

             

            そんなこんなで、本当に良い番組だったのですが、問題は冒頭に言及した台風(20号)です。徳島県外でPCやスマホで聴いて下さった方は別にして、いつも徳島でFMラジオを聴いておられる人たちにとっては、あの暴風雨の中で、そして避難勧告や避難指示が出されている状況下、それどころではなかったと思います。これでも私は防災士ですので。でも皆さん、安心して下さい。視聴者を大切にするFMびざんは、そんな方たちのために特別に再放送をご用意しました。えっ、最初から決まってましたか(笑)

             

            放送日は明日8月28日(火)の2300〜2359

            しつこいですが、もう一度言いますね。

            PCで聴けます。スマホで聴く場合には、まずは無料アプリのLR(Listen Radio)をダウンロード。少し遅い時間ではありますが、そこは大人の上質な時間です。気にするこたぁありません。Just tune in!

             

            こいつ、何としてでも聴かせようとしとる(笑)

             

            眦菁郢襪離フィシャル・サイト

            http;//www.umihiro.jp

             

            博海堂